デイサービスをはじめ、介護の仕事は「合う人・合わない人」がはっきりと別れます。そのため、入社から1週間、またはたった1日で辞めてしまったケースもあります。
私は以前、従業員が500人規模の大きな社会福祉法人に勤めていました。毎月4～5人の新入社員がいましたが、半年も仕事が続く人は10～20%ほど。新入社員のほとんどは1ヶ月もすれば退職していきました。
もし、あなたが新入社員で「この職場は合わない」と感じたら、すぐに次の職場を探しても大丈夫です。
デイサービスなどの介護施設は入れ替わりの激しい職種なので、すぐに辞めても経営者はそれほど気にしません。
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デイサービスをすぐに辞めてしまう理由
介護の仕事が未経験な人は、トイレ介助やオムツ交換などの排泄介助に抵抗があり、辞める場合が多いです。排泄の介助は介護では大切な仕事ですが、最初はあの独特な匂いや見た目に戸惑ったことでしょう。
3カ月もすれば排泄介助には慣れてきますが、初見で「絶対むりっ！」と仕事を辞めてしまう人もいます。
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人間関係が面倒
介護施設は常に人員が不足しています。そのため、仕事ができない・少し性格に問題のある人でも就職しやすい業界です。
どこのデイサービスでも、うまく人間関係の構築ができない人は必ずいます。とくに、新入社員に対して、偉そうな態度で接してくる人が従業員にいると「この人がいるならやっていけないかも」と思ってしまいます。
デイサービスを数日で辞めた体験談
デイサービスを数日で退職した体験談を集めました。
Aさん【30代後半・女性】
結婚をしてからは専業主婦でしたが、コロナ渦で旦那の仕事がなくなり、デイサービスで働くことにしました。介護は未経験でしたが、パート勤務だったので「私にもできるだろう」と勉強もせずに働きだしました。
私は運転免許証をもっていなかったので、いわゆる入浴介助専門担当だと上司に言われ、さっそく入浴介助をすることに。高齢者の裸を見ることがなかったので、かなり抵抗がありました。
退職を決めた出来事は、入社2日目に行った男性の入浴介助でした。女好きの利用者から自分の陰部を洗うよう言われ、気持ち悪い思いをしたことを鮮明に覚えています。そのことを上司に相談したところ「それくらい我慢しないと、介護の仕事は務まらないよ」とこの業界はセクハラは当たり前なんだな…と仕事を続ける気がなくなりました。
翌日には退職届を提出し、3日間の勤務でデイサービスは退職しました。
Bさん【20代前半・男性】
福祉系の大学で介護福祉士の資格を取得したので、自宅近くのデイサービスに就職しました。大学も卒業しているのだから、給料も大幅にアップするのかなと考えていましたが、甘かったです。介護福祉士を持っているため、資格手当が月/1万円プラスされていましたが、大学を卒業したことは給料には反映されませんでした。
初めての仕事だったので、初任給がでるまでは頑張りましたが手取り20万円にも満たない給与明細を見ると、仕事に行く気がなくなりました。
結局、1ヶ月ちょっとでデイサービスは退職。現在は介護よりも給料が高い建設会社で働いています。親からは「何しに大学に行ったのだ」と言われましたが、今後も給料が上がる見込みのない仕事をするよりはいいですね…
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すぐに辞めると業界でウワサになることも
数日でデイサービスを辞めることによるデメリットもあります。
デイサービスの仕事をすぐに辞めても、経営者や従業員は何とも思いません。しかし、「すぐに辞める○○さんという人がいる」という噂が地元の介護施設で広まる可能性もあります。
介護業界は非常にせまい分野なので、地元の介護施設ではさまざまな情報が共有されています。デイサービスを辞めて、次の介護施設へ応募しても履歴書を見た担当者が前職の介護施設へ連絡し、どんな人なのか相談するケースも少なくありません。とくに小さな施設は個人情報の取り扱いも適当なので、情報を共有してしまいます。
このように、印象の悪い辞め方をすると、地元の介護施設では働けなく可能性もあるので、正当な退職理由を伝えてから退職するように気をつけましょう。
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