デイサービスなど介護の仕事は離職率が高く、スタッフの入れ替わりが激しい職種です。どの地域でも介護の仕事は募集しているため、現在勤めているデイサービスを辞めたいのなら、少しでも良い就職先が見つかるよう早めに就職活動を開始する必要があります。
しかし、自分が辞めたら、デイサービスの仕事が回らないのではないか、上司から退職を引き留められないか不安になってしまいますよね。
この記事では、デイサービスを辞める前にやっておくべき準備や円満退職できる退職理由をご紹介します。
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慰留されにくい退職理由を選ぶ
デイサービスを退職する理由として、以下の3パターンがほとんど。
- 給料が安い
- 仕事がきつい
- 人間関係の悩み
特に、人間関係の悩みでは、仕事のやり方や考え方が合わず、上司とケンカして退職するパターンが多いです。
デイサービスはさまざまな事情をもった利用者が来所されるため、マニュアル通りにはいきません。そのため、スタッフの意見が合わず、言い合いや険悪な関係になってしまいます。
人間関係が原因での退職は話し合いによる解決をしやすいため、退職を引き留められる可能性が高いです。
収入が足りない、健康面に不安があるといった解決しにくい(慰留されにくい)退職理由がおすすめです。
収入が足りないと相談して、給料が上がるデイサービスはほぼありません。退職を引き留められることはないでしょう。
つい「○○さんが嫌いで仕事に来たくない」と本音を話したくなりますが、あなたの印象が悪くなるだけです。
退職を決めているのなら、嘘をついてでも、引き留められない退職理由を選びましょう。
デイサービスを辞めるための準備
今の職場を退職すると決めたら、次の就職先を探すとともに、スムーズに退職するための準備をしましょう。
退職を告げる前に、できる範囲で業務の引き継ぎを済ませておきます。
上司から「業務が回らないから、次の人員が入社するまで待ってほしい」と言われないよう、業務の引き継ぎを少しずつ行っておきましょう。
仕事の中で自分だけがやっている業務をピックアップします。たとえば…
- 送迎表の作成
- 計画書や報告書の作成
- 特定の利用者への対応や送迎
- 物品の注文
上司へ退職を告げるとき、業務の引き継ぎができる状態になっていれば「あの業務は△△さんに教えています」と自分がいなくても仕事が回るということを説得できます。
退職を告げるタイミングはいつが最適?
上司へ退職を告げるタイミングはとても重要です。なるべくなら、退職日ギリギリに伝えたいですよね。
上司へ退職を告げるタイミングは、退職日から1カ月~2週間前で問題ありません。
労働基準法では、退職することを2週間前までに伝えなければならないというルールがあります。
もし、会社の就業規則で「退職日の3カ月前までに伝えること」と記載されていても、規則に従う必要はありません。労働基準法を優先してOKです。
【まとめ】介護の業界は狭い!円満退社を目指そう
デイサービスを退職するには、健康や給料などの引き留められない退職理由を選びましょう。
退職を決めたら、自分しかできない業務を少しずつ他のスタッフへ教えておくと、退職することを伝えた後でスムーズに引き継ぎができます。
大切なことですが、退職は「円満退社」が基本です。介護業界は狭いので、退職後も辞めた施設のスタッフと会うことがよくあります。ケンカ退職してしまうと、担当者会議や研修会でスタッフと会ったとき、気まずくなります。
人間関係が原因で退職したとしても、円満退社できるように振る舞いましょう。
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