デイサービスでは、機能訓練指導員として理学療法士の求人募集があります。リハビリ業界では、「介護の仕事は楽だけど経験が積めない」というイメージがありますよね。そのため、デイサービスは中堅~ベテラン理学療法士の転職先として人気があります。
しかし、デイサービスの理学療法士は楽な職場ばかりではなく、病院よりも忙しい場合もあります。
楽で疲れないデイサービスに就職するためには、面接や見学で施設の状態を知っておく必要があります。
この記事では、楽で疲れないデイサービスの見つけ方や、どんな施設だと仕事が大変なのか解説します。
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利用者が多いデイサービスは忙しい
利用者が多く、職員が少ないデイサービスは少ないです。介護職員が多くても、機能訓練指導員が1人~2人では自分の仕事量が増えてしまいます。そのため、楽というイメージのあるデイサービスでも、かなり忙しい毎日を過ごすことになります。
また、機能訓練の内容も重要です。たとえば、ほとんどの利用者にマッサージなどの個別対応をしているデイサービスはおすすめしません。デイサービスの利用時間内にすべての利用者に個別対応をしなければならないため、常に時間を気にしながらの仕事になります。
機能訓練員の1人あたり、デイサービスの利用者は20人以下がベスト。全員にマッサージなどの個別対応をするなら、利用者10人程度が対応できる限界人数の目安になります。
介護職員が少ないと送迎やトイレ介助をすることも
介護職員が少ないデイサービスは、理学療法士が送迎業務やフロア業務(トイレ介助や入浴介助など)を行います。
「理学療法士の自分が介護の仕事なんてしたくない」と思いますよね。送迎は自動車事故のリスクがあるし、汚物に抵抗があるならトイレ介助はやりたくありません。
楽な職場を選ぶなら、介護業務と機能訓練がはっきりと分担されている職場がおすすめです。
昇給やボーナス(賞与)がないデイサービスは多い
介護施設は、病院に比べて経営が安定していない場合がほとんど。規模の小さなデイサービスは採算が合わず、倒産する施設も増えてきました。
機能訓練に関する単位はそれほど高くないため、利益を生み出さない理学療法士は低賃金で働かざるえないケースが多いでしょう。
とくに、施設の経営状況に応じて金額を変えることができるボーナス(賞与)や昇給が支給されないデイサービスもあります。
労働基準法では、ボーナス(賞与)や昇給を出さなくても法律違反にはなりません。雇用契約書に「ボーナスあり」と記載されてあっても「経営状況が悪いため支給しません」と言われる可能性があるのです。
仕事が楽で疲れにくい職場なら訪問がおすすめ
デイサービスは常に誰かに見られているため、給料が低いうえに、サボりにくい状況にあります。
仕事が楽で疲れにくい職場は、訪問看護がおすすめ。
訪問は基本的に自分ひとりで行動します。訪問先でちゃんとリハビリをしているなら、移動中に少しサボってもバレません。
常に誰かに見られている環境ではないため、精神的なストレスも感じません。まだ訪問系の仕事を経験したことのない方は、ぜひ見学に行ってみることをおすすめします。
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