デイサービスの求人には「普通免許必須」と条件がある案件がほとんど。なぜなら、デイサービスと利用者宅の送迎業務があるためです。
送迎スタッフを雇っているデイサービスもありますが、多くのデイサービスは介護スタッフが利用者の送迎を行っています。デイサービスのような介護事業所はどこも人手不足のため、介護業務も送迎業務すべてできる人材を雇いたいのです。
これからデイサービスへの就職を考えている方は「運転免許証がないと就職できないの…?」と思われるかもしれませんが、最近は運転免許証がなくても採用してくれるデイサービスも増えてきました。
ただし、送迎業務をやらない分、ほかの介護業務や雑用をしないといけないので注意が必要です。
朝の準備や掃除
主に送迎業務は朝と夕方に行います。そのため、送迎業務を行わないスタッフは朝の準備や掃除、翌日の準備などの仕事をします。
もっとも大変なのが夕方の掃除です。
デイサービスはトイレ掃除がとても大変。私の勤務しているデイサービスでは、80%くらいの確率でトイレが汚れています。汚物に抵抗のある方はあまりやりたくない仕事になるかもしれません。
入浴介助・着脱業務
送迎業務をしないスタッフはずっとフロアにいるため、朝から入浴介助や衣服の着脱業務を行います。
デイサービスの業務でもっとも大変な仕事がこの入浴介助と着脱業務です。
入浴介助とは、浴室に入って利用者の体や頭を洗ったり、浴室の出入りを介助します。湿度の高い場所でせっせと働くので、かなり暑いことは予想できますよね。特に夏場は汗でびっしょりになります。
着脱業務とは、利用者の衣服の着脱やフロアにいる利用者へ入浴の声掛けをする仕事です。利用者はこだわりのある方が多く、「ここに湿布を貼って」とか言って10箇所くらい湿布を貼ったり、衣服を着る順番にこだわる方もいます。そのため、利用者ごとにやり方を覚える必要があり、着脱業務もかなり大変です。
レクリエーション担当
デイサービスでは午前中に入浴や機能訓練などを済ませておきます。午後からは特にやることがないため、利用者とレクリエーションという簡単な遊びを行います。
送迎業務をしないスタッフは、このレクリエーション業務を行うことがあります。
レクリエーションの種類はさまざまで、輪投げや風船バレー、魚釣りゲームなどの種目を考えて利用者に行って頂きます。
実は、レクリエーション担当は人によって合う・合わないがあります。なぜならレクリエーションは利用者に話しかけながら場を盛り上げないといけないため、テンションを高く振る舞える人には向いていますが、会話が苦手な方には本当に苦痛な仕事です。
イベントの企画・運営
デイサービスには季節ごとにイベントを行う施設が多く、送迎業務をしない場合はイベントの企画担当を行うことがあります。たとえば、月に1回のお誕生日会、運動会、クリスマス会や野外レクなどの企画を立てていきます。
レクリエーション担当と同様、このイベント企画も人によって合う・合わないがあります。いろいろと試行錯誤してイベントを企画することが好きな人は問題ありませんが、「毎日、同じ仕事をしたい」という方には向いていません。
私が勤務していた職場では、だれもイベント企画担当をやりたいという方はいなかったです…
【まとめ】入浴介助・イベントが少ないデイサービスを選ぶ
デイサービスは、自動車の運転免許証がなくても採用してもらえる職場が多くあります。しかし、送迎業務をやらない分、入浴介助やレクリエーションなどの介護業務をしないといけないため、決して楽に仕事ができるわけではありません。
「仕事が少ないデイサービスがいい」という方は入浴やレクリエーション・イベントの少ない施設がおすすめ。たとえば、機能訓練(リハビリ)をメインに行う短時間通所というデイサービスは、入浴がないためとても楽です。
デイサービスは夜勤のない介護の仕事なので、免許証がなくてもぜひ面接を受けてみることをおすすめします。
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